A.カミネロ~四球を出さない程度のコントロールを持った守護神

→初めての方はこちら

→【大切なお知らせ】はこちら



やっほーおはあんず~

今回取り上げたいのは、2017年に巨人に入団。最速160km/hを越すストレートでクローザーを務めた、アルキメデス・カミネロ投手です。

1年目は活躍したものの、2年目に不調に陥り退団となってしまったカミネロ投手についてまとめていきます。

 

主な経歴

8年間のマイナー暮らしの末に、2013年にメジャーデビュー。

唸りを上げる最速164km/hの剛速球を武器に、2015年には73試合に登板するなど、メジャー4年間で149試合に登板。制球力に課題がみられたものの、防御率は通年3点台で安定していたところ、2017年から巨人の一員になりました。



巨人入団時はカミネロの他にマシソン、澤村拓一と右の本格派が勝ちパターンに君臨。カミネロは、ギャレット、クルーズ、マギー、マイコラスらとの、激しい外国人枠争いが予想されました。

ところがキャンプ期間中に、クローザーの澤村拓一が右肩の張りで離脱。これが思いの外長引くことになり、カミネロはクローザーとして、活躍してくれないと困る存在になりました。

 

そしてシーズンが始まると、カミネロは比較的すんなりクローザーに定着。

悪いときはとことん悪い傾向にありましたが、そうでなければ無難に抑え続け、6月終了時点で防御率1.61と最高のクローザーになっていました。

その後は打者の慣れもみられ、打ち込まれることも増え、8月9日には防御率3.32まで悪化。

夏場に正念場を迎えましたが、カミネロはここから妙なプチ覚醒。以降17試合で19イニングを1失点のみに抑え、最終的に防御率2.42。シーズン終盤には4日連続セーブも記録するなど29セーブを稼ぎ、クローザーの役目を勤め上げたシーズンになりました。

 

この貢献により、翌2018年も当然の契約延長。

クローザーとしてシーズンが始まると、序盤は安定して9試合で防御率1.00。5S1Hと、この上ないスタートを切ります。

ところが5月13日の中日戦。8点リードの9回に調整でマウンドに上がったときから、歯車が乱れ始めます。



試合自体は決まっていたものの、登板からいきなり3連打で失点。

当然次の投手など用意しておらず、走者を出すわけにもいかずストライクを並べ続けた結果、1イニングに6安打を浴びて4失点。1.00の防御率が4.50に悪化すると、以降は終始この水準から脱することが出来ませんでした。

試合そのものは壊さず、セーブは重ねていったものの、約3試合で2失点のペースで失点。

結局6月29日の時点で防御率5.79となり、再調整のため2軍へ。その後肘の違和感で帰国するなどしている間に、1軍ではメルセデスで彗星のごとく現れ救世主に。

カミネロは最後まで1軍に戻ってくることなく、この年限りで巨人を退団しました。

 

通算成績

H S
2017 57 3 5 4 29 65 63.1 2.42
2018 20 1 1 2 11 19 18.2 5.79
77 4 6 6 40 84 82 3.18

個人的に2年目の成績はそこまで問題なのか?とは思います。

さすがに防御率5.79はやり過ぎとしても、同点、逆転を許した「救援失敗」はシーズンで1度だけ。2点以上のリードでマウンドに上がれば、確実に試合を締めくくってくれました。

その結果が、20試合で2Hの11S。シーズン換算で30S近くはいく計算です。

カミネロの場合は故障もあったのであれですが、突き詰めると「クローザーの役割とは何なのか?」という議論にも発展しそうな成績でした。


PICK UP GAME

2017年6月14日vsソフトバンク第3回戦(東京ドーム)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0 2 0 1 × 3

:山口俊(1勝)

:石川柊太(2敗)

セーブ:A.カミネロ(14S)

本塁打:坂本勇人7号(6回2ラン)坂本勇人8号(8回2ラン)

試合概要

前日エース・菅野智之が圧巻の完投勝利を飾り、カード勝ち越しを懸けて迎えた3連戦の2戦目。

巨人はこのシーズンからFAで移籍したものの、故障により出遅れていた山口俊を、移籍後初先発のマウンドに送り出す。

その山口俊は、序盤からフルスロットルで飛ばして3回をパーフェクト。4回に四球で初めて出したランナーは、小林誠司が盗塁阻止。6回に四球2つで作ったピンチも山本泰寛の好プレーで凌ぐなど、バックの守りもあって6回を無安打無失点に抑える。

また、相手先発・石川の前に苦しめられていた打線は6回裏。1アウトから山本泰寛が気迫で四球をもぎ取ると、坂本勇人がレフトへ打った瞬間の先制2ランホームラン。これでようやく試合の均衡を破る。



これで真っ直ぐノーヒットノーランに向かうこともできた山口俊だったが、ここまで球数100球越え。

復帰初戦でリードも少なく、前日菅野が中継ぎを休ませていたこともあって、高橋由伸監督は早めの継投に着手。7回からセットアッパーのマシソンをマウンドに送る。

そのマシソンは、先頭バッターをエラーで許したものの、以降456番を三者連続三振。ノーヒット系最大の鬼門である(と思っている)7回をくぐり抜けると、そのまま8回も続投。

ここも下位打線をきっちり抑えて、ノーヒットのまま9回に繋ぐ。

 

そして迎えた9回は、守護神・カミネロがマウンドへ。

先頭を四球で許したものの、連続ショートゴロで2アウト。ここから四球を挟み、最後は松田をスライダーで空振り三振。

投手3人で9回までノーヒットで繋ぎ、セ・リーグ史上初の継投による無安打無得点試合達成となった。

活躍

この年の交流戦。

カミネロはチーム事情もあって、防御率1点台ながら2軍落ちを経験。それでもこのカードから1軍復帰して、再びクローザーの責務に就いていました。

そして約半月振りとなった1軍登板が、この日のノーノーリレーのアンカー。

直前に坂本勇人の2打席連発があって、3点差になっていたこともあり、見据える目標が一つになったのもよかったかもしれません。

四球を出すことを厭わず、とにかく難しいボールに手を出させ続け、3つのアウトを確保。

史上初の偉業達成と共に、最高の形での守護神の帰還となりました。



思いで

カミネロといったらやっぱり「ノーコン」のイメージが強いですが、個人的には「四球にしない程度の制球力は有している」という認識でした。

例によって毎度先頭2ボールから始まっても、そのまま簡単に四球は与えない。

むしろバッティングカウントで四球を狙って待球できた相手からストライクを奪い返し、最後は崩して凡退というケースも数多くありました。

実際調べてみても、1試合での最多四死球は2つまで。通算でも82イニングで29四球で、与四球率は3.18。2017年のセ・リーグ全体の与四球率が3.12だったので、そことほぼ変わらない水準です。

もちろん「ノーコン」の部類に入るであろう事実に変わりありませんが、その中でも上手く付き合って工夫してやっていた投手だと思います。

 

そしてカミネロといったら、異質なほどに速いストレート。キャリア最速164km/hを誇り、日本でも162km/hを計測しました。

このストレートは球場でみると明らかにおかしいと分かるレベルの代物でしたが、実際本当に猛威を振るっていたのが、そのノリで繰り出されるスライダーやカットボールでした。

「変化球はストレートがあってこそ」

というのを、ある意味誰よりも体現していたピッチャーだったかもしれません。

じゃあね~また明日~

おつあんず~





にほんブログ村

↑↑↑クリックで応援お願いします!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

コメントする