土田瑞起~1軍と2軍の壁が厚すぎた右腕

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やっほーおはあんず~

今回取り上げたいのは、2011年に育成ドラフト2位で巨人に入団。支配下登録を勝ち取り、イースタンで無類の強さを誇ったものの、1軍では今ひとつ輝くに至らなかった、土田瑞起さんです。

現役引退後の現在は一般企業に務める土田さんについて、まとめていきます。

主な経歴

鎮西学院高校を卒業すると、そのまま独立リーグへ入団。

3年目のシーズンを終えた後のドラフト会議で、巨人から育成2位で指名を受けました。

ルーキーイヤーの2012年は、「第2の2軍」という3軍的組織が設けられており、多くの育成選手がそこからのスタートになりました。

土田も例に漏れずではありましたが、早々に卒業して、イースタンで20試合に登板。

翌2013年はイースタンリーグ新記録の62試合に登板(この年のチーム2位は45試合)するなど、2年間で育成選手の中では別格の存在になっていきました。



すると2014年の春季キャンプは、育成選手として球団史上初の1軍スタート。

そのままアピールを続けて、開幕前に支配下登録。同年5月には、1軍初登板を果たしました。

ただデビューから2試合で爆発して、防御率15.43になった結果、早々に2軍へ逆戻り。

その後何度か行ったり来たりして12試合に登板し、初勝利も挙げましたが、防御率は7.71に終わりました。

 

そして2015年は、オープン戦でも結果を出して開幕1軍スタート。

ところがここでも開幕2登板で爆発して、防御率27.00。早々に2軍に繰り返されてしまいました。

その後8月に1軍再登録され、ここでは8試合を無失点に抑えましたが、制球難を露呈するなど綱渡りの投球も多く、9月を前に登録抹消。

シーズン成績も最初の2試合が響いて、11試合で防御率6.39に終わりました。

 

それでも折れずに2016年も開幕1軍を掴むと、今度は4試合連続無失点の快調な滑り出し。

昨年から都合12試合連続無失点となり、「今年こそは」の期待ももたれましたが、次の試合で5失点と爆発。

結局2週間ほどで登録抹消になると、8月に右肘の手術。長期化確定につき、2017年は育成選手として迎えることになりました。

 

その2017年は、無事実戦復帰こそ果たしたものの、支配下登録の話がこないままシーズン終了。

同年オフに戦力外通告を受けて引退して、現在は一般企業に勤めています。



通算成績

(1軍)

S
2014 12 1 0 0 8 11.2 7.71
2015 11 1 0 0 13 12.2 6.39
2016 7 0 0 1 6 8.1 6.48
30 2 0 1 27 32.2 6.89

(2軍)

S
2012 20 2 2 0 42 51.2 2.44
2013 62 3 0 6 70 56.1 2.56
2014 35 1 3 17 31 36 2.75
2015 48 2 4 13 59 54 2.33
2016 13 2 1 1 12 16 1.69
2017 20 0 1 0 25 18.2 2.89
198 10 11 37 239 232.2 2.48

普段は2軍成績を出さないんですが、これはさすがに無視できないので紹介させてもらいます。

1軍では3年間で毎年ピリッとしなかった土田さんですが、イースタンでは全ての年で防御率2点台以下。ほぼ2軍にいながら6年にわたってこれだけの安定感は、他にいないんじゃないかと思います。

 

ではなぜ1軍では通用しなかったのか?

もちろん大前提の制球力があって、1軍での通算与四死球率は4.13。悪いには悪いですが、そこまでの悪目立ちではありません。

それ以上に、シンプルに打ち込まれることが多かったです。

タイプとしては「中継ぎ本格派右腕」に分類される土田さんですが、実際の1軍登板では、ストレートの大半が140前半から中盤。最速でも150km/hでした。

絶対的な変化球もない以上、この辺りが「2軍で抑えて1軍で打たれる」境目なんだと思います。

 

2017年にイースタンでそこそこ抑えながら戦力外になったのも、結局のところ「変わっていない」という解釈になってしまったからでしょう。

それにしても、もう少し輝いてよかったピッチャーでした。



PICK UP GAME

2016年4月3日vs広島第3回戦(マツダスタジアム)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 R
0 1 2 0 0 0 0 0 0 0 0 1 4
0 0 0 0 2 0 0 1 0 0 0 0 3

:澤村拓一(3勝3S)

:J.ジャクソン(1敗)

セーブ:土田瑞起(1S)

本塁打:ギャレット.J4号(2回ソロ)坂本勇人1号(4回2ラン)

試合概要

開幕から3カード連続勝ち越しが懸かったこの日は、今村信貴と福井優也の投げ合いに。

巨人にとってはは若干の苦手意識のあった福井だったが、この日は序盤に捕まえて、ホームラン2本で3点を先制。試合の主導権を握る。

一方、序盤4回までランナーを出しながらも粘ってきた今村は、勝ち投手の権利が目前に迫った5回2アウトから連続四死球で1・2塁。

ここから丸佳浩にタイムリースリーベースを浴びて、田原誠次にスイッチする。

 

その田原が後続をなんとか断つと、試合は後半戦へ。

追加点が欲しい打線だったが、序盤の早打ちが裏目に出て、福井をマウンドから降ろせないまま8回まで投げきられてしまう。

その間に中継ぎ陣が同点に追いつかると、試合は延長戦へ突入。

 

迎えた最終12回表。

1アウトから長野久義がヒットで出塁すると、代走に鈴木尚広を起用。

続くバッターは2番の立岡宗一郎。

バントもある程度考えられたところで、構わずヒッティングして打球は左中間へ。

ランナーを考えて1・3塁にしないよう気持ち浅めに守っていた外野の裏を突く一打で、遂に勝ち越しに成功する。

 

その裏は土田瑞起が無失点で抑えて、この日は無事に勝利。

土田はプロ初セーブを記録して、4時間29分の激闘に終止符を打った。



活躍

この最終回の投手起用ですが、この時点でマシソン、土田、(田口)の3人が選択肢にありました。

普通に考えたらノータイムでマシソンなんですが、ここまでの投球成績が、

マシソン・・・4試合、防御率4.50

土田瑞起・・・2試合、防御率0.00

 

でもまぁさすがにこの程度ならマシソン(連投でもない)がベターな気もしますが、ベンチが選択したのは土田さんの方でした。

その土田さんは、ベンチの起用に応えて、最終回を無事無失点。2軍でクローザーを勤めた経験が発揮された場面でした。

 

思いで

上記の初セーブの試合ですが、観ていながらにして過去最大級に緊張した1イニングでした。

結果を見ると、2アウトからヒット1本打たれただけの危なげなしリリーフ。

それでも、この展開でマシソンを温存して失敗した場合のリスク(新首脳陣の管理能力批判、好調だった土田の状態、マシソンの疑心感)を考えたら、絶対に失敗できないマウンドでした。

 

そこを物怖じせずに切り抜けてみせた土田さんの強心臓。

「今年こそは1軍で行けるんじゃないか?」

そんな期待も抱かせてくれました。

じゃあね~また明日~

おつあんず~





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