加藤健~控え捕手の控え捕手の境地

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やっほーおはあんず~

今回取り上げたいのは、長年阿部慎之助の控え捕手としてチームを支えた、加藤健さんです。

引退後は故郷の新潟で野球に携わり、今年から巨人に戻って3軍バッテリーコーチを務める加藤さんについてまとめていきます。

主な経歴

高校時代は新発田農業で強打の捕手としてならして、1998年のドラフト3位で巨人に入団。

身長186cmの大型捕手として期待されたものの、1軍に定着する前の2001年に、2歳年上の阿部慎之助が入団。以降1軍出場がないまま、2軍で過ごす日々が続く。

 

プロ8年目を迎えた2006年に、4年ぶりとなる1軍出場を果たすと、ここでようやくプロ初ヒットを記録。

この年以降は控え捕手として1軍帯同も増えて、2007年に初ホームランを放つと、2008年はポストシーズンで負傷の阿部慎之助に代わって正捕手を務めるなど、活躍を広げていった。

 

その後のキャリアも終始1軍2軍を行き来するような控え捕手としてチームを支えて、2016年のシーズン限りで戦力外通告。オファーを待ったが声はかからず、現役引退を決めた。

その後は地元の新潟で野球に携わる生活を送り、阿部慎之助が2軍監督となった今年から巨人に復帰。

3軍バッテリーコーチを務めている。



通算成績

2000 3 3 3 0 0 0 .000 .000 .000
2002 2 1 1 0 0 0 .000 .000 .000
2006 19 40 34 10 0 3 .294 .342 .294
2007 28 25 21 4 1 7 .190 .240 .333
2008 28 28 36 7 1 3 .194 .216 .306
2009 12 13 10 2 0 0 .200 .385 .300
2010 4 3 3 0 0 0 .000 .000 .000
2011 21 39 33 5 1 5 .152 .263 .273
2012 13 20 19 3 0 0 .158 .200 .158
2013 12 31 28 6 0 2 .214 .290 .250
2014 6 12 10 4 0 1 .400 .500 .400
2015 35 83 75 18 0 3 .240 .272 .280
2016 2 0 0 0 0 0 .000 .000 .000
185 308 273 59 3 24 .216 .275 .275

若手時代は4年で3試合に出場したのみで、ノーヒット。そこから3年は1軍出場無しと、苦難のシーズンが続きます。

しかし阿部慎之助が若干成績を落とした2006年に1軍滑り込みに成功すると、そこから毎年コンスタントに出場していたことが分かります。

晩年は2014年に小林誠司の加入によって出場機会が激減。2015年は相川亮二も加わる逆風ながら、その年にキャリアハイというのが何よりもかっこいいです。



PICK UP GAME

2015年9月12日vs横浜第22回戦(東京ドーム)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
1 1 0 0 0 0 0 1 0 3
0 1 0 0 1 4 0 0 × 6

:戸根千明(1勝1S)

:三嶋一輝(5敗)

セーブ:澤村拓一(6勝30S)

本塁打:村田修一11号(6回ソロ)L.アンダーソン5号(6回3ラン)

試合概要

優勝に向けて負けられない試合が続く巨人は、ここまで8勝を挙げているルーキー・高木勇人をマウンドに送る。

しかしその高木勇人がこの日はピリッとせず、初回にいきなりタイムリーを許して先制。2回には投手の砂田にタイムリーを打たれる苦しい展開で、早くも継投策に打って出る。

後を受けた高木京介は、続くピンチを空振り三振で3アウト。援護したい打線はその裏、スタメンマスクの加藤健にタイムリーが飛び出して1点を返す。

 

ここから試合は膠着して、両者0を並べる展開に。

結局2番手の高木京介が4イニングにまたがるリリーフをみせて、5回まで無失点。打線も5回に砂田を捉えて、坂本勇人の犠牲フライで同点とした。

そして6回からは、ルーキーの戸根千明が3番手のマウンドへ。

4番・筒香からの要注意打線を、圧巻の三者連続三振で流れを呼び込むと、その裏1アウトから村田修一に11号ソロが生まれて勝ち越しに成功。

さらに連打で1・2塁となったところで、代打のアンダーソンが3ランホームランで勝負あり。

戸根が嬉しいプロ初勝利を挙げて、澤村拓一もシーズン30セーブ目を記録した。


活躍

阿部慎之助の捕手完全断念、小林誠司の不調、相川亮二の故障離脱と捕手陣に受難が相次いだ2015年。

シーズンが佳境を迎える9月になってスタメンマスクが増えていたのが、プロ17年目、それまでシーズン最大40打席の加藤健さんでした。

この日バッテリーを組むことになったのは、それまでローテーションで回りながらも一度も組んだことがなかった高木勇人。

高木勇人はこの前の週も横浜戦に登板し、4回4失点と打ち込まれており、その流れを変えたい試合でもありました。

 

だからこそ序盤は絶対に抑えていきたかったはずが、初回2回の連続失点で、逆に高木勇人をプロ最短で降板させることになってしまいます。

ただこれでどうこうならないのがベテランで、その裏の第1打席でライトに1点差と迫るタイムリーヒット。

まず試合の流れをたぐり寄せると、ここからリリーフ陣を懸命なリード。

高木京介を3回1/3無失点に導くと、6回は戸根を三者連続三振。

7回は田原誠次が抑えて、8回山口鉄也、9回澤村拓一と、計1失点で繋ぎます。

 

そしてバットでは、5回に先頭でセンター前ヒット。同点のホームを踏むと、同点に追いついた6回は1アウト1塁からボール球に食らいついてレフト前へ。

「曲芸打ち」

とも評された執念の一打で、3ランホームランを呼び込みました。



思いで

「カトケンは阿部慎之助の2番手捕手だった」

加藤さんについての説明をされるとき、よくこんな感じで紹介されます。

ただ私がみている限りだと、間違いなくそんなことはなかったです。

現実は、阿部慎之助の控え捕手の控え捕手。鶴岡一成や實松一成の控え捕手でした。

 

実際データとして確認しても、鶴岡さんが加入してからは鶴岡さんの半分くらい。實松さんが1軍定着してからは、實松さんの半分くらいの出場数しかありません。

捕手3人で回していた印象の強い2012年、13年さえも、加藤さんは合計25試合しか出ていないのがその証拠です。

 

だとすると当然の疑問として、「そこを先のないベテラン選手が務める理由は?」というのが浮かびます。

他にキャッチャーが全くいなかったわけではなく、小林誠司のドラ1指名以前から、将来の正捕手候補と思える人材を、何人か指名していました

通常ならば、経験のためにそれらの選手を3番手で置いておけばいいところ。

それでも原監督をはじめベンチが必要とし続けたのは、加藤健だった。

例え将来捕手で困ることが目に見えていても、「今」強くあるためには、加藤健でなければならなかった。

 

扱いは控え捕手の控え捕手でも、実際は控え捕手以上に重要なカード。

それが、加藤健という選手だったんじゃないかと思います。

じゃあね~また明日~

おつあんず~





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