丸も提案?現役ドラフトについて

たまにはプロ野球界全体の動きにも目を向けてみようじゃないかということで。
ということで今回は、少し前から話題になっている「現役ドラフト」というものについて、考えてみたいと思います。(そんなに詳しく知ってるわけじゃないので、参考までにご覧下さい)
まず事の概要ですけど、選手会がNPBに対して「現役ドラフト」というものを提案しているとのことです。
ではこの「現役ドラフト」とは何なのか?
イメージとしては、メジャーリーグの「ルール5ドラフト」に近いようです。これは、実力はあっても出番はない若手のマイナー選手を対象として行われているドラフトのことで、要するに選手の出場機会確保を目的としているんですね。ちなみに、今年巨人に入団するビヤヌエバが、昨シーズン20発を放ちながらも球団からリリースされた背景には、このルール5ドラフトがあったりなかったりします。(詳しく?はこちら→ビヤヌエバに関するあれこれ)
選手会からのこの提案は、10年ほど前から行われているものだと言います。出場機会のなかった選手が救われる訳なので当然と言えば当然かもしれませんが、個人的には導入のためにはいくつかの壁も存在するような気がします。
まず第一に、対象選手の選定基準があります。
具体的に年齢なのか?プロ年数なのか?出場試合数なのか…
基準を探すだけでも大変ですし、おそらく全員が納得できる形での決定には至れないと思います。
この基準が厳しすぎると、わざわざ獲得するほどでもない選手しか残りませんし、緩すぎると逆にチームにとって貴重な戦力の流出にも繋がりかねません。
また出場試合数を対象とする場合、そのボーダーの選手をシーズンで意味もなく守備固めとして使い続けるなどといったことも、起こるかもしれません。
やってみないと分らないところではありますが、絶対何かしらで一悶着起こりそうな気がします。
次に気になるのが、選手の意思です。
仮にこの「現役ドラフト」の対象に選ばれ、他球団から指名を受けた選手が、どうしてもその球団から離れたくない(その球団に入りたくない)場合はどうするのか?
通常のドラフトのように選手側に拒否権が存在するのか、それとも人的補償のように断れば引退なのか。
これ次第でかなり大きく変わってきそうな気がします。
一応の対策としては、「現役ドラフト」に参加する条件を満たす選手の中で、参加したい選手だけが参加するというものがあります。これであれば少なくとも、「球団を離れたくないのに離れないといけない」という事態はなくなります。ただこれの問題点は、「指名されなかった場合非常に気まずい感じになる」ということです。
一度は球団を離れるという選択をした選手に、「オファーがなかったので戻ってきました」といわれてもどう接していいか分りませんし、そもそもその選手に未来はあるのか?という話にもなってきます。
こうなってくると、色々と考えさせられる問題です。